Zapier – 6,000以上のアプリをつないで業務を自動化するiPaaS

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Zapierとは

今回は様々なアプリを連携させて業務フローを自動化してくれる「Zapier(ザピアー)」を紹介いたします。

日本語化はまだされていませんが、生産性向上に大きく貢献し得るサービスですので、Google翻訳などを駆使してぜひ 試してみてください。

Zapierの基本情報

プロダクト名Zapier(ザピアー)
運営企業Zapier Inc.
公式サイトhttps://zapier.com/
プロダクト提供開始年2012
無料プランあり

Zapier(ザピアー)は、様々なウェブアプリケーションを連携させて、業務を自動化できるサービスでiPaaSとして有名なサービスです。

iPaaSとは「Integration Platform as a Service」の略で、複数のクラウドサービスを統合するためのサービスという事になります。

例えば、「Gmailにメールが届いたらSlackに投稿する」「Google Formに回答があったらTrelloにタスクを作成する」といったように、2個以上のアプリを連携させ、「何かが起きたら、何かをする」というワークフローを自動化することができます。

6,000以上のアプリと接続することが可能で、それらの連携と自動化のフローは、コードを書かないでも作成できます。

さらに開発者であればコードを記述してカスタマイズすることも可能です。

2020年代に入り、マイクロソフトが提供するPower Automateが、Microsoft 365の利用者でも利用できることもあり注目を集めましたが、Zapierの強みは古くからこのワークフローの自動化サービスを提供しており、その知見と連携可能なアプリ数にあると言えます

CRMの自動化、マーケティング業務の自動化(MA: マーケティングオートメーション)、営業活動の自動化など、事務処理の自動化など、様々な用途で利用できます。

開発を行うZapier Inc.は、2011年の第1回Startup Weekend Columbiaの一環としてアメリカのミズーリ州コロンビアで設立されました。

2014年に黒字化を達成し、2021年にはZapier の評価額は50 億ドルに上昇。

アメリカのシードアクセラレーター企業であるY Combinatorのスタートアッププログラムから生まれた企業の中で最も評価の高い企業の 1 つに成長し、2021年1月の時点で年間経常収益 1 億 4000万ドルをもたらしています。

Zapierでできること

複数ステップの業務の自動化

出典: 「Features | Zapier」(Zapier公式サイト)
https://zapier.com/features

Zapierでは、1つの自動化プログラムをZap(ザップ)と呼びますが、1つのZapに最大100のアクションを設定できます。

例えば、上記の画像の例では、以下の作業を自動化させています。

  1. Shopifyで新たな購入があったら
  2. Gmailからサンキューメールを送信し
  3. Slackでチームに通知して
  4. MailChimpのニュースレターリストの顧客に追加する

なお、無料版は1つのZapで連携できるのは2つのアプリまでです。それでも十分業務効率化を図ることができます。

条件分岐を作成できる

出典: 「Features | Zapier」(Zapier公式サイト)
https://zapier.com/features

連携したアプリに実行させる内容は、条件分岐で振り分ける事ができます。

例えば、上記の画像の例では、「お客様が食品を買ったか、そうでないか」で実行内容を振り分けようとしています。

フィルタ機能やスケジュール機能で実行タイミングを制御

出典: 「Features | Zapier」(Zapier公式サイト)
https://zapier.com/features

フィルタ機能やスケジュール機能を使用すると、特定の条件が満たされたときだけZapが実行されます。

また、Zapをスケジュールして、好きなときに実行したり、アクションステップを遅らせたりすることもできます。

例えば、上記の画像では、以下のようなフィルタとスケジュールを行っています。

  1. もし、購入したものが食品だったら…
  2. 購入したものにバースデーケーキが含まれていたらアクションを継続
  3. アクションを来年に実行するようにスケジュール
  4. Gmailから別のケーキを購入するようにリマインダーを送信

と、このように「もし、お客様が購入したものにバースデーが含まれていたら、翌年に再度購入いただくためのリマインダーを送る」といった事が自動で行えます。

取得したデータ形式を変換

出典: 「Features | Zapier」(Zapier公式サイト)
https://zapier.com/features

フォーマット機能を利用すると、取得したデータを、好みの形式に変換できます。

例えば上記の画像では、「もし、食料品以外の商品を購入していたら、取得した商品名を大文字に変換して、お客様に満足調査のメールを送る」といった事が行われています。

このほかにも、例えば以下のようなフォーマットを行う事ができます。

  • 小文字にする
  • HTMLをマークダウンに変換する(あるいはその逆)
  • メールアドレスを抜き出す
  • URLを抜き出す
  • 文字を検索する
  • 文字を分割する
  • 日付を比較する
  • 日付形式を変更する
  • 置換する

日本語での利用

Zapierは残念ながらまだ日本語対応がされていません。

そのため、英語の読解にハードルを感じる方は、ブラウザの翻訳機能や拡張機能で翻訳するなどすれば、利用可能です。

実際のプログラムの作成画面

以下の画像が実際のZapの作成画面です。

この例では、「Slackの特定のチャンネルに投稿があれば、その投稿の内容でをClickUpの特定の場所にタスクを作る」というZapを作成しています。

Zapの作成画面

前述の通り、Zapierは日本語にまだ対応していません。

そのため、英語の読解が難しい方は、Chromeの翻訳機能を利用してみてください。
翻訳したいページを開き、アドレスバーの右側に表示される翻訳アイコンをクリックすると、ページ全体が翻訳されます。

不要な箇所(例えばSlackの英語のチャンネル名等)も翻訳されてしまいますが、この機能を利用すれば、大抵の英語サービスは問題なく利用できるかと思います。

以下の画像は、上記の画像を翻訳機能で翻訳したものです。

Chromeの翻訳機能で日本語に翻訳した状態

Zapierをはじめ、業務フローの自動化サービスは使い方を工夫すれば業務効率の大幅な向上が見込めますので、ぜひ試してみてください。

料金プラン

いくつかプランが用意されていますので、公式サイトをご確認ください。

組織内で利用しているアプリが多くなければ、無料版のひとつ上のStarterプラン、もっと多くのアプリを連携したい場合は、連携できるアプリの上限が解除されたProfessionalプランが良いでしょう。

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この記事を書いた人

清水公太
ウェブ制作者・農家
雑誌・動画・ウェブの制作、広告販売、販促支援など、様々な業種業界を経験してきました。
現在は、雑多制作の屋号でウェブや動画制作、販売促進支援、農業などに従事しています。
このサイトでは、制作や業務改善に取り組む中で利用したり、発見したりした便利なサービスを紹介しています。
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