IFTTTとは
こんにちは、ウェブディレクターの清水です。
今回はソフトウェアやハードウェアをつないで作業を自動化するオートメーションサービスのIFTTT(イフト)を紹介します。
IFTTTは、iPaaS(Integration Platform as a Service)という言葉や自動化ツールという名前が一般的になる以前に登場した、その道の先駆者的なアプリです。
IFTTTの基本情報
プロダクト名 | IFTTT(イフト) |
運営企業 | IFTTT |
公式サイト | https://ifttt.com/ |
プロダクト提供開始年 | 2010 |
無料プラン | あり |
冒頭の通り、IFTTT(イフト)は、様々なウェブアプリケーションやハードウェアを連携させて、作業を自動化できるサービスです。
例えば、「YouTube動画が公開されたらWordPressサイトに投稿する」といったように、2個以上のアプリを連携させ、「何かが起きたら、何かをする」というワークフローを自動化することができます。
Zapier(ザピアー)と同じく、iPaaSとして古くからサービスを提供していて、2014年末には、IFTTT事業の価値は約1億7000万米ドルと評価されました。
ノーコードという言葉が登場する以前から注目を集めた、この分野の先駆けのサービスです。
サービス名は「If This Then That(これが起きたら、あれをやる)」の頭文字を取っています。
IFTTTはウェブサービスだけではなく、IoTデバイスとの連携にも力を入れており、Google AssistantやAmazon Alexaなどのスマート家電をはじめ、多くのスマートデバイスとの連携も可能です。
連携しているウェブサービスやIoTデバイスは700以上で、これらを連携させることで生産性向上が図れます。
開発者であれば詳細なカスタマイズも可能です。
LINEとの連携が可能なのも特徴的です。
IFTTTでできること
複数ステップの作業の自動化
複数のアプリを連携させて、「何かが起きたら、何かをする」というワークフローを作成できます。
上記の例は、「WordPressの新しい投稿が作成されたらTwitterに投稿する」というワークフローです。
無料版では2つのアプリを連携させてアプレット※を作成することができます。
※IFTTTでは自動化されたワークフローをアプレットと呼びます。
私は業務では現在は使っていませんが、プライベートのバックアップ用に、「iOSの連絡帳が追加されたらGoogleコンタクトにも追加する」といったアプレットを利用しています。
例えば業務で使えそうなものとしては、次のようなものがあります。
- Googleフォームに送信があれば、その情報をMailchimpに登録する
- Facebookのリード広告で新たなリードが追加されたらGoogle広告のカスタマーリストにも追加する
- SurveyMonkeyから送信された情報をGoogleコンタクトに登録する
IoTデバイスと連携できる
IoTデバイスとの連携は、IFTTTの特徴のひとつです。
どのメーカー・ブランドを利用しているかで利用の可不可が決まりますが、IFTTTに対応している製品を利用していると、便利な使い方ができます。
いくつか例を見てみましょう。
Zoomミーティングの前にルンバを止める
ルンバにホームに帰るようにアレクサに伝える
アレクサで部屋の気温を調整する
夜12時になったらライトを消す
部屋の気温をGoogleスプレッドシートに記録する
いかがでしょうか?
アイデア次第でとても便利に使えるのではないでしょうか。
日本語での利用
IFTTTは残念ながらまだ日本語対応がされていません。
そのため、英語の読解にハードルを感じる方は、ブラウザの翻訳機能や拡張機能で翻訳するなどすれば、利用可能です。
日本人のユーザーが作ったアプレットも多数公開されているので、それらを利用するのもひとつの手ですね。
以下は、公開されているアプレットの検索画面の「あ」の検索結果です。
料金プラン
現在は、無料版と、Pro版、Pro+の3つのプランが用意されています。価格は公式ページでご確認ください。