Airtableとは
こんにちは、ウェブディレクターの清水です。
今回はノーコードツールのAirtable(エアテーブル)をご紹介します。一度使い方に慣れると、様々なアプリを作ることができて大幅な生産性向上が見込めるツールです。
Airtableの基本情報
プロダクト名 | Airtable(エアテーブル) |
運営企業 | Formagrid, Inc. |
公式サイト | https://www.airtable.com/ |
プロダクト提供開始年 | 2012 |
無料プラン | あり |
Airtableは、サンフランシスコに本社を置くクラウドサービスです。
公式サイト掲載されている思想の通り、目的に応じて柔軟にアプリを作ることができます。
Airtableは、ソフトウェアがあなたの働き方を決めるのではなく、あなたがソフトウェアの働き方を決めるべきだという信念のもとに設立されました。
出典: 「About Us | Airtable」(Airtable公式サイト)
https://www.airtable.com/about
Airtableは、データベースを作成し、それらを連携させて業務を管理することができるアプリです。
データベースに慣れている人はもちろんですが、ExcelのLookup関数などを駆使して、業務管理やレポート作成などをしている方は比較的理解しやすいかと思います。
作成したデータベースは、表形式だけではなく、ガントチャートやカンバン形式といった形式で表示させることもできます。
こう聞くと、他のmonday.comやClickUpなどのWork OSに分類されるサービスと同じように聞こえます。
ただ、実際確かにそうだと思います。
見た目の違いはあれど、この類のサービスはデータベースを作成し、それを単体、あるいは複数連携させて生産性向上を図る機能が用意されています。
とはいえ、「データベース的な使い方」に優れているのはAirtableだと思います。
他のWork OSと異なり、データの連携に強いです。
例えば、顧客管理表と営業資料管理表、営業担当の従業員表といった3つの表があったとします。
そして、これとは別に、営業活動のタスクをまとめた表があるとします。
Airtalbeでは、この営業活動のタスク表に、他の表の情報を読み込んで、使い勝手の良い表を作る事ができます。
一般的なWork OSにも同様の機能が用意されている事が多いですが、柔軟性はAirtableが一歩上をいくような印象です。
その分、他のWork OSはドキュメント管理やホワイトボード機能といった、データ連携と管理とは異なる機能に強みがあるように思います。
Airtableでできること
多くのプロジェクト管理ツールでできる事は一通り提供されているほか、データベースとしての機能や自動化機能も備わっています。
🌟の項目は他より強い、あるいはユニークな機能だと思います。
- 🌟データベースの作成(表形式でデータを作成し、タスク管理やプロジェクト管理も行える)
- フィールドタイプの指定(カスタムフィールドを作成し、その形式を電話・ドロップダウンなどといった形で指定することができる)
- 🌟データベースのリビジョン管理とバックアップ作成(スナップショット機能)
- リアルタイムコラボレーション
- グリッド表示
- カレンダー表示
- ガントチャート表示
- カンバン表示
- ギャラリー表示
- タイムライン表示
- フォーム表示
- ダッシュボード作成
- 🌟自動化
- アプリ連携
Table(表)同士のデータを参照できる
私の畑を例に(分かりやすいかどうか分かりませんが…)、解説します。
以下のような階層構造で、畑にまつわるデータを管理しているとします。
「畑部門」というフォルダの中に、出荷情報の表が格納された「出荷量管理」というフォルダ(Baseと呼びます)と、作物の品種情報の表が格納された「品種管理」というフォルダが入っています。
「出荷量管理」のBaseに格納されてるTableが複数であっても、それぞれのデータは互いに参照し合う事ができます。
さらに「品種管理」の表から、「出荷量管理」の表のデータも参照できます。
例えば、「品種管理」の表には、その品種の特徴などの情報がまとめられていますが、必要に応じて、その品種がどれだけ出荷されたかを、「出荷量管理」の中の表から呼び出すことができます。
別の例です。
営業用のワークスペースがあり、顧客情報を整理したBase「顧客管理」と営業スタッフのタスクを整理した「A課 営業管理」というBaseがあるとします。
この時、「A課 営業管理」に登録されたタスクに、営業活動の対象となる顧客情報も付与したい場合、手動で入力するのではなく、「顧客管理」のBase内のTableからデータを呼び出せば、手間なくデータを閲覧できます。
Airtableではこのような連携が可能です。まさにリレーショナルデータベースです。
Interface Designer
もう一つのAirtableの機能として、Interface Designerがあります。
上記の例だと、Tableに登録された全てのデータにアクセスできてしまいます。これを必要なデータに絞ったり、操作しやすいインターフェースにカスタマイズできるのがのがInterface Designerです。
カスタマイズしたインターフェースは、外部に公開することもできます。
以下の例は、出荷量を日別で記録するTableの項目を必要最低限まで絞り、作業者が簡単に入力できるようにカスタマイズした例です。
機能や見た目をよりカスタマイズできるExtensions
Airtableには機能や見た目を拡張できるエクステンションと呼ばれる拡張機能が用意されています。これは、無料版では利用できませんが、使いこなしてより利便性を高めたいときには重宝しそうです。
選べる表示形式
グリッド表示
最も一般的な表示方法です。
カンバン表示
カレンダー表示
ガントチャート表示
ギャラリー表示
フォーム(登録したデータフィールドからフォームを作成できる)
データベースのデータを利用してフォームを作成する機能。
自動化機能
ドラッグ&ドロップベースで自動化のプログラムを作成可能。
Slackやメールでの通知も簡単にできます。Slackは複数のワークスペースを登録できるので便利です。
料金プラン
無料版も含め、いくつかプランが用意されていますので、公式サイトをご確認ください。