OneDrive(ワンドライブ)とは
今回はMicrosoft製のオンラインストレージサービス「OneDrive」です。
OneDriveの基本情報
プロダクト名 | OneDrive(ワンドライブ) |
運営企業 | マイクロソフト |
公式サイト(家庭向け) | https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/onedrive/online-cloud-storage |
公式サイト(企業向け) | https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/onedrive/onedrive-for-business |
プロダクト提供開始年 | 2007 |
無料プラン | あり |
概要
Microsoft OneDriveは2007年にサービスが開始された、マイクロソフトのクラウドストレージサービスです。当初は「SkyDrive(スカイドライブ)」という名前で提供されていました。
スカイドライブ、かなり懐かしい響きなのでは?
OneDriveはマイクロソフトのアカウントを作成すれば、無料で5GBの容量を利用できます。

他のユーザーとのファイルの共有や、バージョン管理機能なども備えています。
有料版の場合、ファイルオンデマンド機能が利用できます。
ファイルオンデマンド機能は無料版でも利用可能です。
ファイルオンデマンド機能とは、PCのハードディスクに仮想的にファイルを表示する機能でしてハードディスクの容量を使用しません。そしてファイルにアクセスする場合だけ、そのファイルをダウンロードするという機能です。
ハードディスク容量が小さい場合に有用な機能です。
できること
概要
- ファイルの保存と複数デバイスでの同期
- ファイルやフォルダの共有
- 共有相手の制限
- 共有の有効期限の設定
- 共有ファイルのダウンロードブロック
- オンデマンド利用(ファイル情報はPCに同期しながら、必要なファイルだけをダウンロードできる機能)
- ファイルのバージョン管理
- アプリで書類をスキャンしてドキュメント化
- 本人確認のステップを追加した、機密性の高い書類のコピーの保管機能
- PCのファイルのバックアップ
- ファイルをランサムウェア攻撃から保護する
Officeファイルの自動保存
Office系のファイルは基本的にOneDriveに自動保存されます。
Googleドキュメントが自動的にGoogle Driveに保存されるのと同じです。
ウェブ、デスクトップ、スマホからアクセス可能
OneDriveは、ウェブブラウザ、デスクトップアプリ、スマホアプリからアクセス可能です。

デスクトップ同様に、ウェブ版でもファイルの右クリックでコンテクストメニューが表示されます。

コンテクストメニューからアクセス可能
先程少し述べましたが、OneDriveはファイルを右クリックすることで表示されるメニュー「コンテクストメニュー」から専用のメニューにアクセスができます。
これにより、素早くファイルを共有できたり、後述するバージョンをチェックできたりします。

ファイルのバージョン管理
OneDriveに保存されるファイルは自動的にバージョン管理がなされ、以前のバージョンに戻すこともできます。

条件を付けてファイルを共有
特定の相手に共有したり、一般公開用のリンクを取得したりできます。
また、OneDrive単体プランではなく、Microsoft 365のプランで利用している場合は、リンクの有効期限やパスワードの設定も行えます。

共同編集
OneDrive内のOffice製品は、他のユーザーと同時にリアルタイムで編集できます。ブレインストーミングや打ち合わせをしながら、資料作成をともに行うことで作業効率が向上します。
自動化

OneDriveのファイルやフォルダから、Power Automateを利用した自動化のフローが作成できます。
例えば、「選択したファイルに対する承認を管理者に送る」といったフローや、「そのディレクトリに新たなファイルが追加されたら通知する」といったフローを作成できます。
私の使い方
私はMicrosoft Officeをサブスクリプション契約しているためOneDriveをPCのメインバックアップとして使用しています。
ファイルの共有にはGoogle Driveを利用する事も多いのですが、パスワードや期限付きで共有したい場合はOneDriveの機能を利用して共有しています。
また、Power Automateも利用しています。例えば、報告書などを作成する際に利用したりします。
どういう使い方をするかと言うと、報告書と一緒に写真を提出する場合があるのですが、何の写真なのかをファイル名に付ける必要がある時に、Power Automateを利用して、自動でリネームしてもらっています。
手順としては以下の通りです。
- ファイル名にしたい名前と同じ名前のフォルダを作成する
- Power Automateを使い、「それらのフォルダに画像ファイルが格納された際に、「ファイル名を「親フォルダ名 + 番号」の形式でリネームする」というフローを作成する
- あとは、必要な写真がまとまり次第、該当するフォルダに入れていく
このようなオートメーションを組めるのは、Power Automateのトリガーに、「OneDrive内で何かあれば、何かをする」というトリガーが用意されているためです。
当然ですが、OneDriveの外にあるフォルダでは、このようなフローを作成する事はできません。このような連携がスムーズにできるのはMicrosoft製品同士ならではだと思います。
料金
OneDriveは、個人利用と法人利用で価格と機能が異なります。それぞれにいくつかのプランが用意されています。
個人の方は、無料プランで十分ですが、企業や個人事業主など、仕事で利用する場合は、一般法人向けのプランを利用すると、他のOfficeアプリとの連携機能が利用でき、生産性向上につながります。
最新の価格や機能は公式サイトをご確認ください。
個人用OneDriveの公式サイト
https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/onedrive/online-cloud-storage
ビジネス向けOneDriveの公式サイト
https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/onedrive/onedrive-for-business