Notion – 複数のツールをひとつに置き換えられる懐の広いWork OS

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更新情報

  • 2025-01-14 : Notion face について情報を追加しました
  • 2024-11-30 : Notionサイト、フォーム、Notion AIに関する情報を追加しました
目次

Notionとは

こんにちは、ウェブディレクターの清水です。

今回はドキュメント作成ツールであり、プロジェクト管理やサイト制作としても活用できるNotionをご紹介します。

既に愛用者が多いかと思いますが、とても便利なツールなので、知らない方のために記事にしました。

生成AI機能にも触れています。

Notionの基本情報

プロダクト名Notion(ノーション)
運営企業Notion Labs Inc.
公式サイトhttps://www.notion.com/ja/
プロダクト提供開始年2016
無料プランあり

Notionはドキュメント作成と管理、さらにはプロジェクトやタスク管理、ドキュメントやタスクにおけるコラボレーションまで実現できるオールインワン・ワークスペースです。

日本語対応もされており、業務に採用する日本企業も増えてきています

プロジェクト管理やタスク管理も行えるのですが、ドキュメント作成・管理ツールとしてだけでも利用の価値ありの素晴らしいプロダクトです。

デスクトップブラウザやモバイルブラウザとの連携や、拡張機能も提供されていて、閲覧しているサイトをクリップして集約する事もできます

これは、EvernoteやPocketといったプロダクトのような機能です。

また、簡単にウェブページが作れたり、企画書やマニュアルと作れたりと、資料や内々の情報共有サイトとしても重宝します。

Notionは2021年にAutomate.ioというスタートアップを買収し、ワークフローの自動化にも注力しはじめました

同年10月には2億7500万ドルの資金調達に成功し、企業価値は100億ドルと評価されました。今後ますます成長するであろうサービスです。

Notionでできること

  • ページの作成
  • ブロックの利用 : ページを構成する部品で、見出し、テキスト、表、埋め込みコンテンツ、ToDoアイテム、画像など、様々なブロックが容易されています。
  • ファイルのアップロード
  • バージョン管理
  • リアルタイムコラボレーション
  • ページのリンク共有
  • データベース機能と様々な表示形式 : Notionには、テーブルビュー、リストビュー、カレンダービュー、カンバンビュー、ギャラリービュー、タイムラインビューなど、カスタマイズ可能なさまざまなビューが含まれた強力なデータベース機能があります。
  • ドキュメントのエクスポート(PDF、マークダウン等)
  • データベースと連携したフォームの作成とデータ収集
  • ウェブサイト作成
  • Notion AIの利用

マークダウン記法がサポートされており、ドキュメントの作成は非常にスピーディに行えます。
企画書や社内資料、製品マニュアルなどの作成が驚くほど簡単に行えます。

一見するとドキュメント作成と管理ツールなのですが、データベース機能があることで、以下に挙げるようなあらゆる用途に対応することができます。
また、目的別のテンプレートも用意されています。

  • ロードマップ
  • Wiki
  • 企画書
  • タスク管理
  • プロジェクト管理
  • 議事録
  • ランディングページ
  • ドキュメント
  • ブランドアセット管理(デジタル資産管理)
  • コンテンツ制作計画
  • CRM
  • FAQ

実のところ、私はNotionをウェブページのクリップとWikiを始めとしたドキュメント管理ツールとして利用してきました。

タスク管理・プロジェクト管理に関しては、2014年あたりからはAsanaを利用し続けてきた事もあり、Notionでタスク管理・プロジェクト管理ができると知った後も、Asanaから離れることができずに、このような使い方を試さずにいました。
加えて、「本当にNotionでタスク管理やプロジェクト管理ができるのか」と懐疑的であったのも理由のひとつです。

ただ、この後、実例を紹介しますが、すごいです。

目的に応じたドキュメント作成とデータ管理

公式サイトにはユーザー事例が紹介されていて、どのような使い方ができるのか、参考になります。
日本国内の企業の実例を見られるのも、嬉しいですね。

Source : 直感的に使えるツールが減らす ”仕事のための仕事” (https://www.notion.so/ja/customers/northsand-jp)
Source : グローバル展開するSmartNewsが実現するデジタルオフィスでの働きかた (https://www.notion.so/ja/customers/jpsmartnews)
Source : 情報の文脈も表現できる”書きたくなる”ツールが、サイバーエージェントのアウトプットを広げる (https://www.notion.so/ja/customers/cyberagent)
Source : 開発もマネジメントもNotionで (https://www.notion.so/ja/customers/sompo-light-vortex-jp)

ワークフローの自動化

Zapierなどの複数のアプリを連携させて自動化するサービスを利用すると、「Notionでの行動をトリガーに、別の行動を実行する」といった自動化プログラムを作成できます。

出典: 「インテグレーション – Notion (ノーション)」(Notion公式サイト)
https://www.notion.so/ja-jp/integrations

自動化アプリを利用しないでも、データ(プロパティ)の値が条件に合致したら、特定のデータを操作したり、Slackで通知するといった、自動化機能「データベースオートメーション」も提供されています。

データベースオートメーションについては、以下の記事をご覧ください。

用途に応じたテンプレート

Notionの魅力のひとつが、豊富なテンプレートです。
目的にあったテンプレートを選ぶ事で、デザインされたドキュメント、目的にあったデータ形式のドキュメントが作成できます。

多くのプロジェクト管理・タスク管理ツールでは、このようにテンプレートを用意している事が一般的ですが、中々実際の作業で使うには、そこからさらにカスタマイズが必要だったり、実情とかけ離れていたりという事も多いものです。

その点、Notionのテンプレートは、そのまま、あるいは少しのカスタマイズで使い始められるものが多い印象があります。

テンプレートは公式サイト内の「テンプレートギャラリー」「マーケットプレイス」で閲覧できるほか、Notion内で新たにドキュメントを作成する際にも参照できます。

テンプレートギャラリーはマーケットプレイスに移行したようです。

これらのテンプレートを眺めるだけでも、Notionで何ができるか?の理解が深まります。
「プロジェクト管理」「デザインアセットの管理」「スケジュール管理」など、様々なテンプレートが用意されています。

Source : 2万以上ものNotion (ノーション)テンプレートから選択 | Notion (ノーション)マーケットプレイス (https://www.notion.so/ja/templates)

データベースと統合されたフォーム

Source : Notionフォーム (https://www.notion.so/ja/product/forms)
Source : Notionフォーム (https://www.notion.so/ja/product/forms)

Notionでは、フォームも作成できます。
作成したフォームは、チーム内で利用する事も、外部に公開する事も可能です。

フォームから送信されたデータは、Notionのデータベースに保存されます。
これにより、例えば、お問合せフォームから送信された情報をそのままタスクとして、担当者に割り当てるというような使い方ができます。

有料プランで利用できるデータベースオートメーションを活用すれば、業務を効率化するワークフローを作成する事ができます。

Notionではフォームのテンプレートも多数用意されています。このテンプレートを見るだけでも、「フォームを使うとこんなことができるのか」とアイデアの幅が広がると思います。

ぜひ見てみてください。

ウェブサイトの作成

Source : Notion – Notionを、一瞬でWebサイトに。 (https://www.notion.so/ja/product/sites)

Notionでは作成したページを誰でもアクセスできるウェブサイトとして公開する事ができます。
有料版では、カスタムドメインを割り当てる事もできます。

2024年6月には、このNotionサイトの機能強化が発表され、「カスタマイズ可能なSEO機能」「ナビゲーションバーやカラー等のカスタマイズ機能」「Google アナリティクスの連携機能」などが追加されました。

これにより、単なるドキュメントページではなく、コーポレートサイトやブランドサイト、ポートフォリオサイトがスピーディに作成できるようになりました。

もちろん、サービスやプロダクトのヘルプサイトの制作にも強い事は間違いなしです。

Notionで作成されたウェブサイトをピックアップしましたので、参考にしてみてください。

Notionサイトについての詳細はこちらの公式ページをご覧ください。

Notion AI

多くの企業が独自のAIを開発したり、サービスにAIを組み込んだりと、何かと話題に堪えないのAI分野ですが、NotionにもAIが搭載されました。

Notionでは、業界トップの言語モデルに加えて、Notion内のデータや連携アプリのデータに接続されているため、Notion内のデータに関する仕事はもちろん、一般的な質問などにも対応しています。

Notion AIによるワークスペースやその他のアプリの検索、独自のスタイルでのコンテンツの生成、PDFや画像の分析、あらゆるトピックについてのチャットはすべて、ワークスペース全体にシームレスに統合されています。


Notion AIは、NotionのほかにもSlack、Googleドキュメント、Googleスライド、Googleスプレッドシート、そしてGPT-4やClaudeなどの最先端の言語モデルによるAIの知識など、複数のナレッジソースに接続されています。

Source : Notion AIが新しくなりました (https://www.notion.so/ja/product/ai)

何気ないチャットはもちろん、手書きのメモの情報を読み取ったり、あなたの代わりに文章を作成したり、自分のNotionワークスペースに接続されたSlackやGoogleドライブ、GitHubなどのアプリ内からデータを探したりと、Notionを離れずすべてが完結するオールインワンのAIツールとしてデザインされているようです。

Notion AIはサイドナビゲーションメニューから呼び出せる他、左下のアイコンや、ドキュメント内のテキストなどを選択した際に表示されるポップアップメニューからも呼び出せます。

Notion AIの対話画面
Notion AIの対話画面。サイドナビから呼び出すと専用の対話画面が表示される。

使用感を短い動画に収めました。
日本語版ではドキュメント内の単語について質問したり、関連ドキュメントを探すようにお願いしています。

英語版では、ドキュメントの翻訳もお願いしています。

ワークスペース内外のあらゆるデータにアクセスできるのは素晴らしいですね。
使いこなせばかなり業務効率が上がりそうです。

日本語版はこちらです。

英語版はこちちらです。

アプリ連携

様々なアプリと連携し、業務の効率化が図れます。
以下は、連携できるアプリの一部です。

出典: 「インテグレーション – Notion (ノーション)」(Noton公式サイト)
https://www.notion.so/ja-jp/integrations/all

動作が軽い!

忘れていけないのが、Notionの動作の軽快さ。サクサク動いて、ストレスフリーです。

アバターが作れるNotion Face

2025年の1月に、Notionのサイト内にNotionテイストのアバターが作れるサイト “Notion Face”が公開されました!

かわいいアバターが作れて、PNG形式でダウンロードできます。

サザエさん風の髪型や、スーパーサイヤ人風の髪型などもあり、遊び心を感じます。

アクセスはこちらから。

notion face の編集画面
notion face の編集画面。パーツを選んでアバターが簡単に作成できる
notion face のアバターのダウンロード画面。
notion face のアバターのダウンロード画面。背景とキャプション有りと無しが選べます。

料金プラン

まずは個人で無料版を使って使用感を確かめ、チームでタスク管理やコラボレーション、業務効率改善なども行いたい場合は有料版にアップグレードするのが良いかと思います。

シンプルに書類作成やウェブページのブックマークのためだけに使っても、その使い勝手に満足するはずですので、まずは触ってみてください。

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この記事を書いた人

清水公太
ウェブ制作者・農家
雑誌・動画・ウェブの制作、広告販売、販促支援など、様々な業種業界を経験してきました。
現在は、雑多制作の屋号でウェブや動画制作、販売促進支援、農業などに従事しています。
このサイトでは、制作や業務改善に取り組む中で利用したり、発見したりした便利なサービスを紹介しています。
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