Backlogとは
こんにちは、ウェブディレクターの清水です。
今回はプロジェクト管理ツールのBacklog(バックログ)をご紹介します。
プロジェクト管理ツールは海外製のものが多いですが、Backlogは日本国産です。
Backlogの基本情報
Backlog(バックログ)は日本のIT企業「株式会社ヌーラボ」が提供するプロジェクト管理ツールです。
開発元であるヌーラボは、2004年に創業された福岡に本社を置く企業です。
ヌーラボは、Cacoo(カクー)というオンライン作図サービスも提供しており、Backlogよりもこちらの方が先に有名になりました。
このCacooは「簡単にワイヤーフレームを作れるツール」として、当時非常に注目されました。私も2013年か2014年あたりに利用していました。
今では、AdobeのXDやFigmaが一般的(ほぼFigma一強になってしまったかもしれません)ですが、当時はワイヤーフレーム作成ツールが、比較的多かったように思えます。
Backlogは2006年に商用サービスが提供されたようですが、個人的には2010年代の後半から気になりはじめ、実際に利用したのは2020年頃でした。
プロジェクト管理ツールとしては、Asanaより後発で、じわじわ認知され、現在はプロジェクト管理ツールのスタンダードプロダクトとしての地位を確立したという印象です。
日本企業による開発というのも、人気のポイントなのではないでしょうか。
アクセシビリティに力を入れている点も特徴で、こちらの記事で紹介されています。
ユーザー数は?
2020年に発表された記事によると、有料契約数が10,000件、国内外の合計ユーザー数が170万人を突破したとのことです。
個人的にはIT企業で採用されることが多い印象でしたが、現在はIT業界に限らず、業界問わず、プロジェクトを管理するツールとして利用されているようです。
オウンドメディアを運営している
Backlogを広く知らしめたきっかけのひとつに「サル先生のGit入門」というオウンドメディアが挙げられます。
このメディアはGitについて、懇切丁寧に解説されたサイトなのですが、まだGitがスタンダードになる前、SVNとの過渡期のあたりで注目を集め、筆者を含め多くの人が参考にしたのではないかと思います。
Backlogでできること
タスク管理
多くのタスク管理ツールと同様に、担当者の割り当て、優先度の設定、開始日や期限日の設定が可能です。
タスクの親子関係の設定や、タスクが更新された際のメールや、期日超過に対する通知なども設定できます。
プロジェクト管理
権限管理
ユーザー毎に権限を付与することができるため、社内メンバーだけではなく、取引先や社外の協力会社もBacklogに参加してもらう事が可能になります。
ガントチャート
タスクはガントチャート形式で表示でき、進捗状況も可視化されるため、プロジェクトの全体像を俯瞰して管理できます。
カンバン表示(ボード表示)
タスクはカンバン形式で表示ができ、ドラッグ&ドロップで簡単にステータスを更新できます。
カンバン形式は、日々の業務において「今どのタスクが動いていて、何が動いていないのか」「今日は何をするか?」を整理する際にも重宝する表示形式です。
バージョン管理
BacklogはGitやSubversionといったバージョン管理システムのリポジトリ機能を提供しています。
多くのIT企業がBacklogを採用した理由のひとつが、このバージョン管理システムの統合機能ではないでしょうか。
この機能にとり、Backlog内でコミット履歴の確認、コードレビュー、プルリクエストに対するコメントなどが行えます。
Gitにおいては、デザインデータや動画データを管理するためのGit Large File Storage (LFS)、通称Git LFS機能も利用可能です。