こんにちは👋
今回はClickUpのダッシュボードと、ダッシュボードからエクスポートできるデータについてご紹介します。
エクスポートされたCSVをBIツールやAIなどを活用して分析する際の補足情報としてご活用ください。
この記事では、ダッシュボードで利用できるBillable Reportというツールを例に、エクスポートできるデータをご紹介します。
ClickUpのダッシュボード機能とは


Billable Reportを説明する前にダッシュボードについて少しご紹介します。
ClickUpはダッシュボードというレポート機能を提供しています。
ClickUpのダッシュボード機能は、作業を視覚的に表現できるツールです。この機能を活用すると、プロジェクトやチーム、個人のタスクの進捗状況、作業時間、個々人に割り当てられたタスクの分量といった、プロジェクトのパフォーマンスなどを把握し、測定することができます。
ダッシュボードは、テンプレートから作成する事もできますし、ゼロから自由に作成する事もできます。
ダッシュボードを構成するカードとは

ダッシュボードであらゆるデータを表示するための部品をカードと呼びます。
そのうちのひとつにBillable Reportがあります。これは、作業時間を計測・表示するためのTime Trakingカードのひとつです。
Time Trackingカードには次のようなものが用意されています。
- Time Reporting:
タスクの作業時間を集計して表示します。スペース、フォルダー、リスト、タスク、またはユーザー別にグループ化でき、サブタスクも含めることが可能。 - Billable Report:
ほとんどTime Reportingと同じですが、作業時間計測時にBillable(請求対象)という目印を付けた作業時間のみ計測する事に特化しています。
ただ、Billableかそうでないか、あるいは両方かというフィルタリングはTime Reportingでも可能です。そのため、Time Reportingと具体的な違いが分かりません…。
見た目も同じです。
そのため、私は今のところタスクやプロジェクト等に要した時間の計測においては、請求対象かどうかに関わらずBillable Reportを利用しています。 - Timesheet:
こちらは、作業時間を日別に表示する際に便利です。 - Time Estimated (Legacy)
- Time Tracked (Legacy)
Legacyと記載されているカードは旧来のカードです。まだ利用できますが、廃止される可能性が高いです。
スクリーンショット




Time Tracking系のカードからエクスポートできるデータの解説
上述のTime Trackingカード(Time Reporting, Time Sheets, Billable Report)では、CSV形式でデータのエクスポートができます。
ダッシュボードではできない分析をしたい場合などは、このCSVデータが有用です。
エクスポートされるデータには、ダッシュボードのカードには表示されないような情報も含まれているので、初めは分かりにくいかもしれません。
そのため、エクスポートされるデータの概要を、こちらに記載しておきます。個人的な備忘も含め…。
- User ID: 時間を計測したユーザーの一意の識別子.
- Username: エントリーで時間を計測した人物の名前.
- Time Entry ID: 時間エントリーに関連付けられた一意のID.
- Description: 時間エントリーに追加された任意の説明.
- Billable: エントリーが請求可能(TRUE)としてマークされたか、そうでないか(FALSE)を示します.
- Time Labels: 時間エントリーに適用された任意のラベル.
- Start: 時間エントリーの正確な開始日時をミリ秒単位で示します.
- Start Text: 読みやすい形式で示された時間エントリーの正確な開始日時.
- Stop: 時間エントリーの正確な終了日時をミリ秒単位で示します.
- Stop Text: 読みやすい形式で示された時間エントリーの正確な終了日時.
- Time Tracked: このエントリーで計測された時間の量をミリ秒単位で示します.
- Time Tracked Text: 読みやすい形式で示された、このエントリーで計測された正確な時間の量.
- Space ID: タスクが所在するスペースの一意の識別子.
- Space Name: タスクが所在するスペースの名前.
- Folder ID: タスクが所在するフォルダーの一意の識別子.
- Folder Name: タスクが所在するフォルダーの名前.
- List ID: タスクが所在するリストの一意の識別子.
- List Name: タスクが所在するリストの名前.
- Task ID: タスクの一意の識別子.
- Task Name: タスクの名前.
- Task Status: タスクの現在のステータス.
- Due Date: タスクの締切日をミリ秒単位で示します.
- Due Date Text: 読みやすい形式で示されたタスクの締切日.
- Start Date: タスクの開始日をミリ秒単位で示します.
- Start Date Text: 読みやすい形式で示されたタスクの開始日.
- Task Time Estimated: タスクの見積もり時間をミリ秒単位で示します.
- Task Time Estimated Text: 読みやすい形式で示されたタスクの見積もり時間.
- Task Time Spent: タスクに費やされた総時間をミリ秒単位で示します.
- Task Time Spent Text: 読みやすい形式で示されたタスクに費やされた総時間.
- User Total Time Estimated: そのユーザーに割り当てられたすべてのタスクの総見積もり時間をミリ秒単位で示します.
- User Total Time Estimated Text: 読みやすい形式で示された、そのユーザーに割り当てられたすべてのタスクの総見積もり時間.
- User Total Time Tracked: そのユーザーがすべてのタスクで計測した総時間をミリ秒単位で示します.
- User Total Time Tracked Text: 読みやすい形式で示された、そのユーザーがすべてのタスクで計測した総時間.
- Tags: タスクに関連付けられた任意のタグ.
- Checklists: タスクに含まれる任意のチェックリスト.
- User Period Time Spent: 選択された期間中にそのユーザーがタスクで計測した時間をミリ秒単位で示します.
- User Period Time Spent Text: 読みやすい形式で示された、選択された期間中にそのユーザーがタスクで計測した時間.
- Date Created: タスクが作成された日付をミリ秒単位で示します.
- Date Created Text: 読みやすい形式で示されたタスクが作成された日付.
- Custom Task ID: 設定されている場合、タスクのカスタム識別子.
- Parent Task ID: タスクがサブタスクの場合、親タスクの一意の識別子.
今回は以上です!
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